- 2006年6月 8日 23:45
- 広瀬武夫
広瀬武夫と財部彪は海軍兵学校の同期(15期)でもあり、互に認める友人であった。
その財部彪が山本権兵衛海相の娘を娶る事になった。広瀬はその報に接して驚き、
「これはいかん、財部のためにはなはだ不利益な結婚だ。これは止めねばならん」
と山本海相の邸に走る。山本海相に面会することができた広瀬は、海相を前にして声大にして曰く、
「財部はご承知の通り海軍部内の秀才です。前途多望の男です。一身の栄達は固より期して待つべきで、僕等友人の固く信ずる所です。然るに今度お娘子と結婚の約が調ったそうですが、今財部が海軍大臣の娘婿となるにおいては、今後財部が自分一個の力によって、官職は位階の昇進する事があっても、世間ではこれを以て全く海軍大臣のおかげであるとする。海軍大臣の娘婿であるからだとして、非難こそあれど、誰も財部の技量を認める者はいないでしょう。だからこの結婚は財部の為に甚だ不利益で、財部の為に惜しまざるを得ません。この結婚は破談にして戴きたいことを僕は切に希望します。僕は財部の友人として、衷情黙視するに忍びないからお諌めに参りました。」
と結婚の中止を諫言した。
しかし、広瀬武夫の諫言は聞き入られず、財部は山本海相の娘婿となる。
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- 広瀬武夫、友人財部彪の結婚を反対する from 「明治」という国家



