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「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」の波の高さはどのくらい?

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やがて飯田少佐が真之のところへやってきて、草稿をさし出した。
「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直ニ出動、之ヲ撃滅セントス」
とあった。
「よろしい」
真之は、うなずいた。飯田はすぐ動いた。加藤参謀長のもとにもってゆくべく駆け出そうとした。そのとき真之は、「待て」ととめた。
すでに鉛筆をにぎっていた。その草稿をとりもどすと、右の文章につづいて、
「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」
と入れた。

坂の上の雲』(抜錨)より

日本海海戦における秋山真之の名文「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」です。

では、この「浪高シ」とは実際にはどれくらいの高さの波なのでしょうか。
帝国海軍が定めるところの「波浪等級」で見ますと、

等級状態波の高さ
1 穏やか 0m
2 滑らか 0.3m~0.6m
3 少々浪あり 0.6m~1.0m
4 かなり浪あり 1.0m~1.5m
5 浪稍荒らし 1.5m~2.5m
6 浪荒らし 2.5m~4.0m
7 浪高し 4.0m~7.0m
8 浪甚だ高し 7.0m~13.0m
9 怒涛 13.0m以上

「浪高シ」は7等級になり、4.0~7.0mの波の高さになります。
これは気象台が発表するところの「波浪警報」になります。船は出港停止や航路変更の影響を受ける高さということです。とまあ、こんな危険な荒波のなか東郷平八郎は「敵前大回頭」をやってのけたのであります。

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