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「西郷隆盛銅像」除幕式

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西郷隆盛銅像
西郷隆盛銅像

1898年(明治31年)12月18日、東京の上野公園で西郷隆盛銅像の除幕式が行われました。

1877年(明治10年)の西南戦争で朝敵とされた西郷隆盛ですが、1889年(明治22年)2月の憲法発布の大赦で正三位を追贈され、漸く逆賊の汚名から名誉回復されました。これを機に、高村光雲らに銅像制作が委嘱されます。はじめは軍服姿の銅像が試作されましたが、しかしこれは批判をうけ、愛犬と兎狩りにいく着物姿に変更されます。なお、西郷像は高村光雲、愛犬は後藤貞行が担当しました。

明治政府は、欧州のような近代的国家の都市景観の創出に不可欠な要素として、大がかりな銅像記念制作を行います。1893年に靖国神社「大村益次郎銅像」をはじめとし、1898年に「西郷隆盛銅像」、1900年には宮城広場「楠木正成銅像」が制作されます。

ただ、これら銅像のモチーフは、政治権力の誇示や偉人崇拝を強制するようなものではなく、いずれも悲運な運命をたどった者が選ばれました。楠木正成は足利尊氏に湊川で討たれた敗軍の将、大村益次郎は徴兵制を主張して反対勢力に刺殺され、西郷隆盛もまた西南戦争という反乱軍の指揮者として戦死した悲運の志士と、いずれも歴史的な敗者がモチーフとなります。

これらは、菅原道真を祭る天満宮のように、敗者の霊を鎮魂したいという日本人独特の心情によるものといえます。

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Comments:2

大岩健治郎 2006年12月30日 13:17

勝海舟が西郷隆盛銅像除幕式に下記の短歌を寄せているそうです。
その正確な短歌を教えてください。
「君あらば語りきことこそおおかまし・・・・なむあみだぶつ」

kaiZer 2006年12月30日 14:46

西郷隆盛銅像除幕式の日に寄せた歌は以下になります。

【西郷南州の銅像成れる日よめる】
  せめつづみ御旗なびかしたけびしも   昔は夢のあとふりにける

【同祝辞】
  咲花の雲の上野にももつとふ   いさほのかたみたちしけふかな

【老懐】
  君まさばかたらんことのさはなるを   南無阿弥陀仏我も老たり

                       戸川残花著『海舟先生』(海舟詩文全集)より

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