- 2007年7月 2日 00:01
- 乃木希典
乃木希典が17歳の頃、毛利家の儒者玉木文之進の食客となって、長州萩の明倫舘で学んでいました。
その時獄中にいた吉田松陰が玉木氏に宛て、「士規七則」を書いて送りましたが、少年時代の乃木はそれを見て非常に感動し、玉木氏に乞うてその書を譲り受け、肌身離さず所持して絶えず読誦しては精神の修養に努めたと云います。
士規七則
一、凡そ生まれて人と為り、人の禽獣に異る所以を知る可し、蓋し人に五倫あり而して君臣父子を最も大と為す、故に人の人たる所以は忠孝を本と為す
一、凡そ皇国に生まれては、宜く吾の宇内に尊き所以を知る可し、蓋し皇朝萬葉一統邦国の士夫、世々禄位を襲ぐ、人君民を養ふ、以て祖業を続ぐ、臣民君に忠、以て父の志を継ぐ、君臣一体、忠孝一致、唯だ吾国を然りと為す
一、士道は義より大なるは莫し、義は勇に因て行はれ、勇は義に因つて長ず
一、士の行は質実欺かざるを以て要と為す、功詐文過を以て恥と為す、光明正大、皆是れ由り出づ
一、人古今に通ぜず、聖賢を師とせずんは則ち鄙夫のみ、読書尚友、君子の事也
一、正徳達材、師恩友益、多きに居る、故に君子は交游を慎む
一、死而後已の四字、言簡にして義広し堅忍果決、確乎抜く可らざるものは是を舍て術無き也
右士規七則、約して三端と為す、曰く志を立て萬時の源を為す、交を撰び以て仁義の行を輔く、書を読み以て聖賢の訓を稽ふ、士苟くも此に得る有らば、亦た以つて成人と為す可し矣
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