- 2007年7月28日 22:16
- 坂の上の雲
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司馬遼太郎著『空海の風景』を読みました。
感想はと言いますと、文体が難しくてよくわかりませんでしたが、それでも、あの伝説めいた逸話の弘法大師空海というよりも、一人の人間としての空海を見ることができました。
(あと二回ぐらい読めばモノになるかもしれません...)
ところで、司馬氏は本著の「あとがき」で、同著の「坂の上の雲」について触れていました。
私自身の雑駁な事情でいえば、私は空海全集を読んでいる同時期に、『坂の上の雲』という作品の下調べに熱中していた。この日本の明治期の事象をあつかった作品はどうにもならぬほどに具体的世界のもので、具体的な事物や日時、具体的な状況、あるいは条件を一つでも外しては積木そのものが崩れてしまうといったような作業で、調べてゆくとおもしろくはあったが、しかし具体的な事象や事物との鼻のつきあわせというのはときに索然としてきて、形而上的なもの、あるいは事物という本来大ウソであるかもしれないきわどいものへのあごがれや渇きが昂じてきて、やりきれなくなった。そのことは、空海全集を読むことで癒された。むしろ右の心理的事情があるがために、空海は私にとって、かってなかったほどに近くなった。『空海の風景』(あとがき)より
司馬氏は歴史家と小説家いう間に身をおいたことに苦悩していたんですね。
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