
(著者/井上要 発行/岡田栄資 昭和8年刊 非売品)
古書「北豫中学松山高商楽屋ばなし」を入手しました。
この本の著者井上要氏は1865年(慶応元年)5月5日、伊予国喜多郡菅田村の農業有友平衛の長男として生まれます。のちに井上家の養子となり、上京して東京専門学校(現・早稲田大学)で法律を学び弁護士となります。明治21年には伊予鉄道を起こし、同32年県会議長となり、続いて35年には代議士となりました。
ちなみに、井上氏は秋山好古の友人でもあり、秋山好古が晩年に故郷松山の北予中学(現・松山北高等学校)の校長となりますが、これを斡旋したのが井上氏です。井上氏は東京四谷の好古邸に行き、校長の就任を要請しますが、好古の答えは極めて簡単に、
「俺は中学の事は何も知らんが外に人が居なければ、校長の名前は出してもよい、日本人は少し地位を得て退職すれば遊んで恩給で食うことを考える、それはいかん、俺でも役に立てば何でも奉公するよ」
であったそうです。
この本には、そうした秋山好古校長のエピソードがたくさん記されているとても貴重な資料なのです。
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