- 2008年6月12日 00:25
- 1890年(明治23年)

農科大学
1890年(明治23年)6月12日、東京帝国大学に農科大学が開設されました。
帝国大学令第十八条の当時の記録に依りますと、従来の理科を理科大学と農科大学に分けら、更に農科大学を農学科・林学科・獣医学科の三つに分けました。
大学の一分科として農科を設けたのは、世界何れの国より日本が最初の事でした。
「瑞穂の国」日本の面目として、如何に農芸科学が国家的に重んじられているか、この事から察することができます。

農科大学の設立に就いては、時の専門学務局長濱尾新が熱心に斡旋しましたが、設立評議会では議論が沸騰し、反対論者多数は、
「西洋諸国の先進国に、農科大学の例を見ないではないか」
「それまでの農林学校程度に止めておけばそれでよいではないか」
「農科を以て最高学府の分科大学とする程に、農科そのものが科学的に重んずるべきではない」
という反対論が出ましたが、濱尾新の熱心な設立論と、文部省当局の後援に依り、遂に世界最初の農科大学の設立が実現されます。
6月17日には早くも旧東京農林学校在学生を入学させる事に決定したのでした。
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