- 2009年5月10日 02:19
- 1900年(明治33年)

貿易商トーマス・グラバーが使用していた自動車(明治30年代)
自動車の出現は世界の交通文化に一大転機を劃しました。その自動車もいつの頃日本に登場したのかは、判然とした記録が残っていません。
二三の文献に依りますと、1900年(明治33年)5月10日、皇太子(後の大正天皇)が、九条道孝公爵第四女節子姫を迎えられ、目出度く御成婚の式典を挙げられ、その奉祝のため、在留サンフランシスコ日本人会より、陸奥広吉領事の手を経て、一台の電気自動車が献上されたという記録があります。
それが果たして何月何日に荷着したものか定かではありませんが、『鉄道商工要覧』に依りますと、高田商会という会社の一技師が、東京の紀国坂で試運転を行っています。
自動車は動くには動きますが、直ぐにブレーキが故障しお堀の中に転落したので、その後は修復も加えず、危険な乗物として誰も手をつける者がなかったとのことです。
それから7年目の1907年(明治40年)となって、初めて自動車も実用期に入り、東京の自動車数は16台となり、1908年(明治41年)には倍加して31台、1909年(明治42年)には69台、更に1934年(昭和9年)に於ける東京府下の自動車総数は25,230台という激増振りを示します。
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