- 2009年6月29日 00:06
- 1893年(明治26年)
1893年(明治26年)6月29日、単騎シベリア大陸を横断していた福島安正陸軍中佐が熱烈歓迎の中、新橋駅に帰着しました。新橋停車場には大群衆が繰り出し、「満都狂するが如」きの歓迎を受けます。
中佐の汽車着するや、楽隊奏楽の声、嚠喨として起る、歓迎会員総代川村伯は直ちに、中佐の汽車に入込みて、挨拶をなし、九鬼委員先導にて、群集せし歓迎者の中を押分けつつ、停車場待合所壇上に登る。此の時、歓迎者は一斉に福島君万歳を唱えう。(中略)「東京朝日新聞記事」(6月30日の記事)より
此日かねて歓迎の為めに狂するが如くなりし有志者は言うに及ばず、此の絶大の偉業をなしたる、此の全国人士の歓迎を受くる、福島中佐其人の容貌風釆なりとも一見せばやと、四方より集まり来る老若男女は、其数果して幾千万なるを知らず
福島中佐は、駐独公使付武官(当時少佐)の任を終え帰国にあたり、ベルリン~モスクワ~シベリア~ウラジオストック間、約1万4千キロにおよぶ単独騎馬旅行を貫遂したのでした。実に490日にかけての偉業で、その間に乗りつぶした馬は20頭を超えたと云います。
福島の遠征記は多くの読者をえたばかりでなく、日本陸軍にとって、またとない貴重な情報となった。
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