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東郷平八郎の遺愛品(葬儀余話)

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東郷平八郎
葬場より多磨墓地に向う東郷平八郎の棺をのせた霊柩車

1934年(昭和9年)6月5日、東郷平八郎の国葬が、日比谷公園で執行されました。その後、霊柩は日比谷を発引し、自動車に乗り換えられて一路多摩墓地に向かい埋葬されました。

詳しい内容は、以前書きました記事をご参照下さいませ。
東郷平八郎元帥の国葬(2007年6月5日の記事)

本日はその余話となりますが、実はこの東郷元帥の葬儀に、あの秋山真之がお供していたのでした。

えっ?

と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、お察しの通り、秋山真之は16年前の1918年(大正7年)にすでに亡くなっていますので、実際には葬儀にお供することはできません。

なぜそんなことを言うかと申しますと、それは東郷元帥の棺中に納められた遺愛品を覗いてみるとわかります。

棺中に納められた品々は以下となります。

  • 冠装束と杖
  • テツ子刀自の髪一束
  • 各親族が切った爪
  • 平素愛用されていた筆と墨と硯と紙
  • 庭前を歩かれる時などに用いられた杖
  • 煙草入れと敷島
  • 平素使用されていた和漢辞典
  • 本ばさみ
  • 庭に出て植木の手入れなどをする時使用されたソフト帽
  • 常に身辺に置いていた『東郷元帥詳伝』(小笠原長生著)
  • 読みかけの本『秋山真之』(秋山真之会編)

伝記「秋山真之」
伝記「秋山真之

そうです、前年の1933年(昭和8年)に発刊された秋山真之の伝記本が東郷元帥の遺愛品に選ばれていたのでした。

東郷平八郎司令長官は、参謀秋山真之を従えて、黄泉の国に出帆したのでした。

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