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日本で初めて蒸気機関車の試運転が行われる

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蒸汽車の模型図

1854年(嘉永7年)2月23日、模型ではありますが蒸気機関車の最初の試運転が横浜で開かれました。

アメリカの使節ペリーが再度目の来航の時、33種類の珍しい土産物を幕府に贈った中に、最も問題となったのが汽車の模型と電信機でありました。

ペリーと幕府の応接係が、神奈川に会見したのが1854年(嘉永7年)2月10日、15日に土産物の数々を受取り、16日には横浜海岸の麦畑に、蒸気汽車模型の組立と、レールの敷設が行われ、これがいよいよ煙を吐いて動き出したのが2月23日の事でした。

これを見物した幕府の役人達はただ唖然とするばかりで、その結論として紅毛人の魔法は恐るべきものがあるとしますが、これを真面目に見学したのが、韮山の代官江川太郎左衛門と、その門人数人であって、太郎左衛門の日記には、『蒸汽車試運転記』が詳細に記されています。それに依りますと、

「麦畑の中六十間(約18メートル)ばかりの間を幾度も走り候」

と見えます。

蒸気機関車の大きさは、現物を四分の一に縮めた雛形で、機関車だけの大きさが約3メートル、長さ約3.5メートル、これに上図にあるように炭水車と客車が連結されていました。模型一揃は、その後江戸城内に運ばれて、将軍の上覧に供せられ、三家諸侯も陪観したと云います。

後に模型は築地の海軍所に保管されますが、残念ながら慶応年間の火災の為めに焼失し、現在は残っていません。

ところが、一方で鍋島藩の『本島太夫日記』に依りますと、ペリーの蒸気機関車模型試運転の前年である1853年(嘉衛6年)8月24日には、同藩の精錬方中村、田中、石黒の三人が長崎港漂泊中のロシア艦パルラダ号の士官室の於て、長さ約21センチの蒸気車の模型が、アルコールを燃料として、レールの上を走るのを見たという記録が残っています。

これが恐らくは、日本人が初めて汽車の模型を見た最初になると思われます。

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