
世に祇園会と称し全都著名の祭事にして毎年七月十七日より二十四日に至る。市内各地より山鉾祇園新地より遊女の練物を出し最も華美豪壮を極め整々市内を巡る又京地の美観なり。
祇園会蕪村の句に「祇園会や真葛ケ原に風薫る」とあるように、古来有名な京都の官幣大社八坂神社の祇園御霊会は、7月16日夜の祇園囃子に始まり、本日の午前中は見事な山鉾の市内巡行があり、京都の年中行事一大異観として壮麗を極める。
この山鉾の起源は、869年(貞観11年)6月7日、その頃流行の疫病退散の為め、祇園社の社司卜部日良麿が勅を奉じ、高さ二丈余(約6メートル)の鉾66本を造って、神輿と共に之をかつがせ、神泉苑へ行列をなしたというのが仰々の起りだとされる。66本の鉾とは、日本全国66州を代表するものと伝えられる。一時中絶した事もあったが、1500年(明応9年)復興以来今日の盛況が見られる。
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